エンジニアが人事のちょっとしたカイゼンの話を見つけて世の中に送り出しちゃった話3/3
前回の続き
社外発表をしてみて
前々回、前回と「エンジニアが人事のちょっとしたカイゼンの話を見つけて世の中に送り出すまで」の話を書いた。このシリーズ最終回の今回は、エンジニアコミュニティ発表未経験の人事の相方が、実際に発表してみた後の振り返りについて書く。今回は、DevOps Days Tokyoのワークショップで体験してきた「Fun! Done! Learn!」で振り返りをした。Fun! Done! Learn!は楽しく振り返りやろうぜ!ってことだと思います(多分)。
Fun! Done! Learn!
1時間ほどのFun! Done! Learn!の結果出てきた振り返りアイテムは
- ①今までのカイゼン活動を誇れるようになった(Fun!, Learn! and Done!)
- ②結果として色々いいことが!(Fun! and Done!)
- ③発表内容の工夫(Learn! and Done!)
の3つに大きく分類できた。赤い付箋が人事の相方から出たもので、黄色い付箋が僕から出たものだ。
ここでは、人事の相方がエンジニアコミュニティでの発表で得たものや気付いたものをカテゴリごとに紹介していく。
①今までのカイゼン活動を誇れるようになった(Fun!, Learn! and Done!)
JaSSTやDevOps Daysで発表する前は、エンジニアコミュニティ発表未経験の人事の相方は、
- 人前で話すことじゃないと思っていたのに…
- こんなの参考になると思ってなかったのに
と考えていた。
だが、実際に発表してみたら、
- 感動された
- 勇気をもらったって言われた
というフィードバックを、発表を聞いた人たちから得ることができた。
そういったフィードバックから、
- 努力した事例→人の参考になる、影響を与える
- けっこうすごいことやってたって気付いた
- 自分が勇気をあげられると気付いた!
- 参加だけより発表した方が楽しい
という気づきがあり、
- やってきたことを誇れるようになった
- 自信がついた
という効果が本人にあったようだ。
②結果として色々いいことが!(Fun! and Done!)
エンジニアコミュニティでの発表により、フィードバック以外にも色々嬉しいことがあったようだ。
- Slideshareにアップロードした。3000 views
- ツイッターフォロワーふえた
- 知り合いふえた
のように、発表がきっかけでコミュニティで新しい人との繋がりを持つきっかけになったみたいだ。
また、
- Agile Japan実行委員にさそわれた
なんていう、次の機会に繋がるものもあり、
- 人前で話すのがさらに好きになった
みたいだ。
③発表内容の工夫(Learn! and Done!)
前回解説したエンジニアコミュニティでの発表の工夫についての振り返りも出た。
- 伝えたいメッセージを意識して話した→間、強弱が自然とできた
- 悩んでる人を想定して話した
- 具体的事例を盛り込んだことでよく伝わった
- 写真とか図とかSNSの投稿とか具体的な感じ
- コンウェイの法則を見せることで問題が明確に
- Fealess Changeとからめて説明してよく伝わった
- Fealess Change(あるもの)→ブルドーザー(オリジナル)の流れがよかった
エンジニコミュニティでの発表の工夫は最初はちょっと敷居が高く感じるが、実際に色々と工夫してみことで学びがあるみたいだ。
おまけ:Fun! Done!Learn!について思ったこと
今回、Fun!Done!Learn!を振り返りの手法として使ってみて、「自分たちのやっていることを肯定的に捉え、チームや個人のマインドセットや行動のいいところを探し出すのに効果的な方法」だなと思った。
「エンジニアコミュニティでの発表」を「Done!」することが、「参加だけより発表した方が楽しい」や「やってきたことを誇れる」などチームや個人の「Fun!」や、「努力した事例→人の参考になる、影響を与える」などのLearnに繋がっていることが振り返りからわかった。
今回この振り返りは発表の後に行ったため、「Done!」→「Fun!, Learn!」の向きの影響が多かったが、スライドの準備段階や発表の練習段階では、「Fun!→Done!」や「Learn!→Done!」向きの影響が増えるかもしれない。
ともあれ、「Fun!」「Done!」「Learn!」の3つの要素が織りなすサイクルが、チームの健康状態をよくするんだなってことを感じた。
まとめ
この3回のブログエントリでは、人事の相方のちょっとしたカイゼンの話を見つけて世の中に送り出した話を書いた。気づいていないだけで現場のちょっとしたカイゼンの物語はあなたの現場にもきっとあるはずだ。エンジニアコミュニティでの発表をまだ経験したことない人も、是非挑戦してみて欲しいと思う。