ソフトウェア品質シンポジウム
2014年09月10日から09月12日にかけて、ソフトウェア品質シンポジウム 2014に参加してきました。
このシンポジウムは"実践的で実証的なソフトウェア品質技術•施策の研究•普及を目的として、日本化学技術連盟の下に設置されたソフトウェア品質向上のための推進機構"である、SQiPの活動の一環として実施されています。シンポジウムの一番初めに野中先生よりSQiPのご紹介がありました。
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エンタープライズ系や組み込みソフト系が多い
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品質大国ニッポンをソフトウェア面で支えて来た企業の参加が多い
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その一方で「今の時代にあった品質」を目指すため"多様化"に取り組んでいる
そういったコミュニティのシンポジウムです。
参加のモチベーション
何故、そういったアウェイなシンポジウムに参加したのか?
この2年間取り組んで来たテストの自動化を通して、テスト自動化を成功させる鍵は品質やメトリクスだと感じるようになったからです。特に2つの目的がありました。
- プロセス改善や品質を軽視して失敗しているアジャイルのプロジェクトをしばしば見る。プロセス改善や品質についてもっと学びたい。
- 自分たちの取り組んでいるシステムテストの自動化についての発表を通して、直近で困っている事や長期的に課題になりそうな事を品質やメトリクスのコミュニティに問題提起する。
あと、参加の1ヶ月前、
- Gitでの開発をもっと効率的にしていくためのレビューとテストについてヒントが欲しい
という目的も浮上してきていました。
他の記事で詳細を書きますが、どの目的も達成出来たのではないかと思うので、大満足のシンポジウムでした。
参加してみての印象
シンポジウム参加1週間前までは「品質のシンポジウム行くの楽しみだなー」としか考えてなかったんです。
が、1週間前に「SQiPの参加者とあの発表はマッチしているか分からない」と社内のアジャイルコーチの方にアドバイスをもらったり、社内でのリハーサルへの反応が両極端だったりとかありまして、参加当日は期待と心配が半々くらいでした。
しかし、東京海上日動システムズの横塚さんの「今までどおりの品質だけでなく、これからはアジリティも品質として重要になる」というメッセージが込められた基調講演を拝聴して一気に期待の方が大きくなりました。
また、懇親会でシンポジウムの中の方達が「SQiPによく出て来たね」「コミュニティの多様化にずっと取り組んでいたから、ウェブ系から参加してくれてうれしい」とお声をかけて下さったりした事も印象的でした。
3日間を通し、"今までの品質"を大事にしつつ"これからの時代の品質"にチャレンジされている方達がたくさん集まっているコミュニティなんだなあという事を実感しました。
その他のソフトウェア品質シンポジウムの参加レポート
参加したセッションや自分の経験発表については個別に記事を書いています。もしよかったら、そちらもご覧下さい。
ソフトウェア品質シンポジウム2014参加レポート② レビューについて学んだよ - Test Automation
ソフトウェア品質シンポジウム2014参加レポート③ 品質やメトリクスについて学んだよ - Test Automation
ソフトウェア品質シンポジウム2014参加レポート④ 継続的システムテストの実現とこれから - Test Automation
ソフトウェア品質シンポジウム2014参加レポート⑤ 社内勉強会コミュニティとか - Test Automation